2010年7月10日土曜日

吹田市議会議員の能力について

 当ブログでは吹田市議会議員竹内じんいち氏のブログについてコメントしてきましたが、他の吹田市議会議員のブログにサッカー関連の記事を発見したのでコメントします。


 まずは前回までのおさらいですが、竹内じんいち氏は現吹田市長がお嫌いのようで批判的な記事を書きつづけています。

 吹田市長が推進するサッカー専用スタジアム建設計画についても同様で論理性のない偏向した考え方から全面反対しています。また竹内氏はサッカーには無理解で、野球に対してはサッカーよりは理解があるように感じられることも述べました。


 彼は民間企業が150億円投資して吹田市の設備を作ってくれるというのにそのプラス面については意図的に?一切触れないで、”考察”と称した吹田市長批判を繰り返しています。

 この150億円の投資が茨木市や高槻市に流れるかもれない危機に瀕しても彼は意見を変えないのでしょうか?(もしくはプラス面も考慮した上での検討は一切行わずに結論を出すのでしょうか?)

 目的が吹田市長の批判であり、そのためにスタジアム問題を利用しているのであれば間違いなくそうすると思いますが・・・。



 しかし、ここで疑問があります。

 竹内氏はプラス面については意図的に一切触れないで、スタジアム問題に反対しているようにも思えますが、本当にそうなのでしょうか?

 現時点では、単純に、彼の理系的な学力レベルが低いために、論理的思考ができずに、感情が先行してしまい、偏向した意見を述べている可能性も排除できません。

 彼以外にもスタジアム建設に反対する市議はいるはずで、今回は吹田市議の能力についてコメントしたいと思います。


 まずは「理系的な学力レベル」の定義から。定義は「数学、物理などの理系教科のテストの点数に準ずる学力水準」とします。

 理系的な学力レベルと論理的思考能力の相関については特に議論しませんが、ある程度の相関があるものと考えてお話しします。

 このあたりを否定したければご自由にコメントください。

 ただし、これを否定する場合、これは国家が提示している能力判定の指標ですので国家側で仕事をしている吹田市議らが、これまで学力テストによる能力判定になんら行動をおこしていないのであれば、残念な気持ちになります。


 次に、吹田市議会議員の論理的思考能力を考える上で他の吹田市議会議員のサッカー関係のコメントも参考にしたいと思います。




 *藤木えいすけ氏
 http://eisuke68.blog.ocn.ne.jp/suita/


 彼は過去にスタジアム問題については否定も肯定もしない普通のコメントをしていました。

 http://eisuke68.blog.ocn.ne.jp/suita/2010/01/post_4e3e.html
 >賛否両論あり、サッカーの件は議会が荒れると予想されます。
 >私は夢があっていいと思いますが
 >審議の中身に関しては是々非々で臨みたいと思います。


 是々非々で臨む・・・というのは客観的な立場で議論するとか、そういうスタンスを表現します。


 決して優秀なコメントというわけでもありませんが、極めて普通のコメントです。

 「この件はあまり詳しくないので現時点で意見はなく、客観的に議論する」このようにも読み取れます。

 もちろん、理想を言えば、もっと熱意を持って真面目に勉強した上で論理的なオピニオンを述べて欲しいところですが、竹内氏のコメントを読んだ後で読むとやや優秀に感じられるのは不思議です。


 「現職市長が嫌いだから、市民全体の利益を無視しても、根拠をでっちあげて否定する」
 例えば、市議会議員にそういうスタンスの人がもし仮にいるとすれば、極めて無能かつ即刻議員をやめるべきだと思いますが、そのような感じでもなさそうです。



 しかし、残念なことに最近の記事では、おかしなコメントをしておられました。


 http://eisuke68.blog.ocn.ne.jp/suita/2010/07/post_1c55.html

 >ワールドランキング45位のチームがベスト16に入れるスポーツってどうなん??
 >サッカーは実力差が得点差に比例しないスポーツの筆頭だと思う。
 >私みたいな素人でも、どうみてもパラグアイのほうがうまい。。。
 >でもスコアは0-0の引き分け。。。
 >ボクシングみたいに判定があれば完全に負けてます。
 >だからサッカーはおもしろいのか? おもしろくないのか?
 >私はおもしろくないに一票です。。。


 彼の本当に言いたいことは「岡田ジャパンのような守備的な戦術は嫌いで、そのような戦術が横行するサッカーは面白くない」ということだと僕は思いました。

 ならば、そのまま、そのように書けばよいのです(これには同感のサッカーファンも多いでしょう)。 まわりくどい言い回しが、論理的思考能力の程度を露呈してしまいます。


(1) >ワールドランキング45位のチームがベスト16に入れるスポーツ
  >サッカーは実力差が得点差に比例しないスポーツの筆頭だと思う。 

 45位の日本は、19位のカメルーンや35位のデンマークに勝って4位のオランダに負けて30位のパラグアイに引き分けてベスト16だったわけですが、藤木えいすけ氏はその結果が不満だったようです。特にデンマーク戦は守備的というわけでもなかったはずですが・・・。


 彼は「ワールドランキング(FIFAランキング)を実力の指標」とし、「サッカーは実力差が反映されないスポーツ」とコメントしています。

 まずは根拠にFIFAランキングを持ってくること自体が間違っています。サッカーファンの間では常識ですが、FIFAランキングは親善試合の対戦相手や回数次第でいかようにも変わりうる、実力の物差しにはならないランキングです。

 また、強豪国の上位の進出のしやすさで言えばサッカーほど実力差が反映されるスポーツはないでしょう。

 ベスト8や16程度は組み合わせ次第でどう転ぶかはわかりませんが、ワールドカップのベスト4に入る国は毎回、ほぼ伝統的な強豪国で埋められており、優勝、準優勝ともなると実力のない国には極めて困難です。

>でもスコアは0-0の引き分け。。。
 トーナメントで点差をつけるのは意味が無いため、強豪国でも1~2点リードしたら守備的戦術にシフトして流すこともあります。また、1点が重い勝負なのでお互い守備的になることは珍しくありません。ホーム&アウェーのアウェーゴールなどはそうならないための工夫です。


 このあたりの根拠となるデータは提示するのも面倒な常識なので割愛します。

 つまり、藤木氏のコメントは根拠も不適切で結論も間違えています。
 このようなコメントは論理的ではありません。



(2) >私みたいな素人でも、どうみてもパラグアイのほうがうまい。。。

 「素人はもとより、サッカーの専門家の意見では
  パラグアイの方が日本より実力が上であるのが定説である」

 と読む人に誤解させるのに十分な文章ですが、逆にパラグアイよりも日本の方が実力は上だとする専門家もおり、戦前は、互角の実力と見るのが普通だったように思います。

 このように自分の意見を一般的な意見と誤認させるようなコメントは論理的ではありません。


 文字通り、うまい、へたで言うと南米はテクニックがありますが、ヨーロッパのようなフィジカルはありません。アフリカの爆発的な身体能力がないかわりに組織力が低すぎるということもありません。まぁ、むしろパラグアイはうまいというよりは組織的なディフェンスが優れたチームだったと思いますが・・・。

 パラグアイを比較対象に持ってくるあたりも残念なコメントです。



(3) >ボクシングみたいに判定があれば完全に負けてます。

 非常に残念なコメントです(笑)

 彼は、サッカーが実力差を反映しないスポーツという自分の結論から解決案を提示していますが、ボクシングはスポンサーからお金を引き出せるかどうかが極めて重要で「ボクシングの判定」は金銭的な理由でいかようにも変わりうると言われているもので、少なくともそのような見方がある以上、解決案としては全く不十分です。



 総じて言うと、藤木えいすけ氏の論理的思考能力の程度を推し量るのに十分なコメントでした。

 まず最初に「自分の感情から来る結論となる主張が先にあり」、「それに対する根拠として、たいして調べてもいないデタラメ、もしくは意図的な捏造情報を吹聴する」

 竹内じんいち氏のブログにも散見されますが、正直言って、論理性が感じられません。



 まずはここまでで、吹田市議員の竹内じんいち氏と藤木えいすけ氏の記事から論理的思考能力が低いように判断されてもおかしくない記事を提示しました。(竹内氏については過去の記事参照)



 次にこれらが、「理系的な学力レベル」の低さによるものがどうか検証したいと思います。


 理系的な学力レベルを推測するため、参考に彼らが公開している学歴を紹介します。


 *竹内じんいち氏
 同志社大学経済学部卒 → 京都大学公共政策大学院修了(MPP)
 議員力検定議員1級。


 *藤木えいすけ氏
 関西大学第一高校 → 関西大学文学部卒
 高校・大学でアイスホッケー部主将


 両者とも文系でした。理系学力について想像することはできますが、続けましょう。


 竹内氏は同志社大学から京大の院へ。
 公共政策大学院というのが2006年からできたところで、学歴ロンダというよりは、単に政策系の学部を選んだ感じなんでしょうか?ただ、現在は京大に社会人ドクター進学中だそうで、ブログ中でもそれをアピールしているところから肩書きがお好きな印象はあります。

 次に「議員力検定議員1級」について、こちらは、国会法・憲法・公職選挙法についての試験だそうです。(http://jinichi-takeuchi.blogspot.com/2010/07/blog-post_08.html)

 また、この検定は、同志社大学・新川先生、山梨学院大学・江藤先生、法政大学・廣瀬先生が共同代表する組織による試験で、試験方法は 択一問題/10問 記述問題/3問 だそうです。

 記述問題のウェイトが高そうですが、同志社大学・新川先生らが代表する組織がどのような基準で採点されるのか、論理的思考能力が必要な試験かどうか全く不明で、ここから理系学力を推定するのも困難なので無視してよいと思います。

 結論としては、理系学力は、同志社経済学部には合格するレベルです。



 次に藤木氏。

 関西大学第一高校 → 関西大学文学部卒で、
 高校・大学でアイスホッケー部主将でスポーツに力を入れておられる様子。
 推薦入学の可能性もあり、理系学力を推定するのは困難です。




 うーん、残念! ここで行き詰まりましたね!



 彼らの理系学力を推定することはできませんでした。


 竹内氏にしても同志社経済学部には合格するレベルですが、推定される理系学力の下限はわかっても上限はわかりません。東大理物に進学する理系学力があっても同志社大学経済学部や関西大学文学部にいくかもしれませんもんね。


 つまり、今回の検証は失敗です。


 今回をまとめると、竹内氏らスタジアム建設反対派が、理系的な学力レベルが低いために、論理的思考ができずに、感情が先行してしまい、偏向した意見を述べているのではないかと仮説を立て、検証しました。

 しかし、理系学力のレベルを推定する手段がなく、検証を諦めました。


 論理的な検証としては、このまとめで十分です。



 スタジアム建設についても同じように感情を排除して議論していただきたいものです。


 推進派の市長が嫌いだからと、「反対」の結論を先に用意して根拠をでっち上げるようなことが、もし仮にあるとすれば、そういうことはやめて、公平に議論して欲しいのです。


 もっと言うと、個人的には、150億円の民間企業による投資というビッグチャンスをまともな議論もなしに反対するのは馬鹿のやることだと思います。

 もし、現時点のプランで吹田市にうまみが少ないのであれば、その150億円をできるだけ吹田市に利益誘導する方法はないか、前向きに考えるのが、吹田市議の仕事ではないでしょうか?

 スタジアムのネーミングライツやら周辺施設を発展させて税収を上げるとかいくらでも議論すべきことはあります。

 仮に今後その150億円が茨木市や高槻市に流れてしまったとして後でやっぱりやっておけばよかったなどと後悔することがないよう、吹田市議は吹田市民の利益を第一に考え、自覚を持って仕事をして欲しい。スタジアム建設のポジティブな効果について検証したりアイデアを出したりする能力がないのであれば、すぐに市議をやめて欲しい。そう思います。


 あとは、個人的な願望としては、理系学力は市議をやるのに必須だと考えておりまして、彼ら吹田市議は、例えばセンター試験の数学と物理を学生と一緒に毎年受験し、点数が9割を下回ったらクビで良いと思います。


 最後の方は特に根拠もないですが、個人的な考えや願望を述べました。


 最後に、今回の検証は失敗に終わりましたが、もし、吹田市議らがこれまでに公開しているブログと同じレベルで記述すると以下のようになります。(ワールドランキング→偏差値などに変換してあります)


>同志社大や関西大学の偏差値でなれる吹田市議ってどうなん??
>吹田市議は論理的思考能力がなくてもなれる職業の筆頭だと思う。
>私みたいな素人目にも、どうみても吹田市議は論理的思考能力が低い。。。
>でも吹田市議は民間企業が150億投資する経済効果960億円のスタジアム建設には論拠もなく全面反対。。。
>学力テストでもやれば完全にクビのレベルです。
>だからこの吹田市議の能力は十分なのか? 十分でないのか?
>私は十分でないに一票です。。。

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藤木えいすけ氏は市議でありながらこのレベルのコメントを公開していることを猛省していただきたい